「他にはない」と誇れる
社内外の連携「チームネクスト」

「他にはない」と誇れる
社内外の連携「チームネクスト」

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by builders_user

神戸都市開発株式会社
代表取締役 福井健太 氏
リーダー 吉栄宏城 氏

関西一円で土地探しから設計・建築、インテリアのコーディネートまで、家づくりのすべてを一貫体制で提供する神戸都市開発様。情報共有の円滑化に向けてANDPADを導入した結果、現場の情報を職人に至るまでオープンにすることに成功しました。今回は、代表取締役の福井氏、住空間創造部リーダーの吉栄氏にその経緯など、詳細のお話を伺いしました。

神戸都市開発の強みとは

福井氏:土地の仕入れから工事、販売まで全てを自社で行なっています。そして手掛ける全棟すべてが注文住宅です。17年ほど住宅業界にいますが、我々のようにその一連の流れすべてを自社で行なっている会社は少ないのではないでしょうか。他社を使った方が効率的と考えれば結果的に工程の一部がそうなるのは仕方ないはずです。しかし、我々があえてその流れをすべて自社で行うのには理由があります。

実は、この神戸都市開発株式会社を立ち上げる前は、私は全国展開している建設住宅会社に勤めていました。そのような大手企業で家を建てることになると、工事前にまずはすべてのデザインや設計・仕様をお客様に決めていただき、その後の変更はせずに家が立つといった流れになります。非常に効率的な方法だとは思いますが、お客様の立場になって考えると家を建てる途中で「やっぱりこの位置にコンセントがあったらいいな」とか「ここのスペースを少しだけ広くできないか」といった話になるわけです。お客様の立場からしたら当たり前の話ですよね。家を建てる前にすべてを理解している方なんていらっしゃらないわけですから。当然ながら、大手ではそのようなことにいちいち対応していたら仕事がまわらなくなってしまうので対応ができません。しかし、それでは本当にお客様が建てたいという家にならない。では、どうしたらお客様のご要望を叶えることができるのか?と考えた結果としてスタートしたのが神戸都市開発という会社です。「お客様の理想の家づくりを実現する」それが、我々が最初から最後まで自社で責任をもって担当するという創業当時からのこだわりであり、大きな特徴なのだと思います。

職人まで一体となったチームワーク

もうひとつの特徴として、各現場を担当する社員たちの役割と、その社員と協力会社との関係性があります。ここで「現場監督」という言葉を使わなかったことには理由があります。それは、一般的な現場監督のように協力会社に対してあれやこれやと指示を出しておしまいというような役割ではないからです。先ほどお話したとおり、日々変化するお客様の要望に対して柔軟性を保って対応する必要があります。そのためには「監督」といった上からの立場ではなく、協力会社や職人さんと文字通りチームを組んで、工事を進めなければいけません。大まかな段取り設定やトラブル対応は弊社スタッフが担当しますが、それ以外の工程に関しては同じチームメンバーとして職人自身がお客様と話して判断するという意識の高さが「他にはない」と誇れる部分なんです。みんなで1つのいい家を作りましょうっていう家族のようなチームなんですよ。
ちなみに、神戸都市開発ではそのチームでのオペレーションを家づくりに携わる職人さん達のことを「チームネクスト」という名称としています。

強みをさらに伸ばすために
IT(ANDPAD)の導入を決定

このような考えや体制を持って順調に業績は伸ばすことができていますが、業績が伸びるに従って問題も発生してしまいます。お客様からご依頼いただく数が20棟、30棟、40棟と増えていくにつれ、ひとつひとつの現場の徹底的な効率化とその情報共有が必要となりました。まして、われわれは日々お客様からいただくご要望にもリアルタイムにお応えできるような柔軟性まで保ちたいわけです。そこで、それらの目的をクリアするため2年ほど前からITシステムの導入を検討しはじめました。

様々な会社の業務効率化や情報共有のシステムを検討しましたが、その中でANDPADというシステムが業界全体を良くしたいというコンセプトや機能改善のスピード、直感的に操作できそうなユーザビリティなどなど多くの優位性が我々やりたいことと完全にマッチしたと考え、導入を決めたという経緯です。

IT導入前は情報共有が大きな問題に

以前は、チームネクスト内での連絡手段が、電話・メール・チャットと全く統一されていませんでした。さらには、お客様と職人さん、職人さん同士、協力会社同士だけでコミュニケーションが行われたりすると、その内容がまったく把握できません。電話でやりとりした情報は電話が終わった瞬間に消えてしまうこともあるでしょうし、大切な情報がどこか特定の個人で止まってしまったり、間違って伝わったり、消えてしまうこともあったのではないかと思います。個人的に、そういった状態を一番避けたかった。

IT導入後の変化

細かい話ですが、大工さんがメーカーに対して商品の納期遅延について問合せをしたとします。以前であれば、このやりとりは電話で行われていました。それが今はANDPADチャットに置き換わり、今まではブラックボックスになっていた様々なやりとりが見えるようになりました。それ以外にも「言った言わない」といったコミュニケーションエラーや「ここってどういう話だったっけ?」といった失念による工事の無駄な遅れがなくなりました。そういった情報をオープンにすることができたことが一番大きな成果だと思います。

さらに言うと、ANDPAD導入後にメールは圧倒的に減りましたね。やり取りがアプリ上に集約されるようになりました。工程に関する質問や確認が激減したことは非常に大きいですね。繰り返しになりますが、特定の個人が情報の流れを止めるようなことが原因で顧客満足度に影響するのがもっともダメだと思います。我々はチームで動いていますので。 まあ、導入して1年ほど経過してようやくこういった状態になったという感覚ではありますが。

情報共有こそが顧客満足度UPのポイント

吉栄氏:福井の話と同じような内容になってしまいますが、普通の建設会社の場合、各職人さんはわからないことがあったら現場監督に聞くと思います。しかし、神戸都市開発の場合、フラットなチームとして動いているので、時には職人さん達が独自に判断してやり取りを行い、スピーディーに解決していきます。ただ、そこのやり取りが見えなくなってしまうと、お客様からの問合せに即座にお答えできない可能性が出てきてしまいます。ANDPADを導入し、いつどこからでも最新の情報を確認できるようになったことで、そういった心配なくお客様に接することができるのは本当に大きいですね。

そして、何よりもANDPADは使い勝手がいいです。現場の方がどう思うかをよくわかって設計されていると思います。情報の共有は非常に重要なのですが、その共有が面倒だったり手間がかかってしまうと誰も使わなくなってしまいます。その点、ANDPADは現場の職人さんも楽しみながら写真撮ってアップロードしてくれたりしてますね。 実際、ANDPADを導入してからは「こういうものは使わなそうな職人Aさんも写真とかアップロードできるの!?」と驚いたりしています(笑)。福井氏:それに加えて、コールセンターの対応がいいです。ITツールやシステムとは無縁だった人もいるので、当然使い方がわからないというシーンもでてきてしまいます。そんな時、職人さん自身がANDPADのアプリから直接コールセンターに電話できるのも非常に良いサービスですね。

今後の展望について

吉栄氏:ANDPADの受発注システムはまだまだ始めたばかりですが、チームネクストでより一層浸透させていきたいと考えています。われわれの注文住宅はどうしても工事の途中で仕様が変わっていくケースがあるため、職人さんへの見積依頼やそれを踏まえてのお客様への再提案を如何にスピード感もって行えるかが重要だと思います。ANDPADを活用して今以上に工事の調整をリアルタイムに行える体制を構築していきたいです。

福井氏:神戸都市開発は、5年後の上場を目指しています。その目標に向かって様々な情報の記録とその共有の徹底を行なっていきたいと考えています。ITが進化していく中でこの業界自体も進化していかなくてはならないと思います。今はIT化が遅れている建設業界ではありますが、我々がITを使いこなすことで結果を出し、業界全体をリードしていけると良いですね。

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この記事はBuilders Tech編集部により作成されました。